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Apex Legends レビュー

タイタンフォールなどを手掛けるRespawn Entertainment社が、2019年2月5日に無料のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」をリリースしました。バトロワゲームのあらゆる課題を、自動化やリスポーンによって解決しており、多くのプレイヤーから好評されています。

細部まで作り込まれたグラフィック

グラフィックに関しては、タイタンフォール作品の技術を多く受け継いでいます。銃のディテールの細かさはもちろん、特に光の表現と木々や葉といったエフェクト/オブジェクトはそのまま引き継がれています。タイタンフォール2と異なるのは、全体的に明るい色調でポップなグラフィックとなっている点です。今作はギラギラと光る水の表現が印象的でした。
光の表現が美しい。
高低差が激しいので、上下方向の確認も怠ることはできない。
水はギラギラとうねっている。

キャラクターごとに異なる特殊能力

2019年2月現在では8種類のキャラクターが実装されていますが、彼らには3つの特殊能力を持っています。爆撃支援で敵をかく乱させたり、敵の痕跡を分析したり、ポータル移動で敵との距離を測ったりと、チームに貢献できる状況はそれぞれ異なります。その状況に最も適応できる味方との連携が、非常に奥深く難しいポイントとなります。

自分が開発したNOXガスで敵を死に至らしめる、毒物分野のスペシャリスト。ゲーム内では課金キャラ。

対爆スーツを身にまとい、シールドで味方を守ったり防衛爆撃で敵を怯ませる。

小回りのきく女性軍人で、煙幕や支援砲撃で味方の立ち回りを有利に働かせる。

情報と偵察に特化したロボット。グラップリングで高所に移動したり、次の安全地帯を味方に報告できる。

敵の痕跡を探知できる女性ハンター。建物を見透かして敵や罠を判別できる。

自分の分身を出現させ敵を撹乱するホログラマー。

衛星兵としての能力に優れた女性兵士。味方の回復や補給物資を要請できる。

透明化とポータル移動で遠距離の敵に対抗できる女性戦闘兵。

6種類もの武器を備え持つ

Apex Legendsのキャラクター数は、2019年2月現在で8種類が実装されています。各キャラは最大2つの銃器と、投てき物、そして3種類の特殊能力(パッシブ、戦術アビリティ、アルティメット)を武器として備えています。例えば敵が物陰から撃ってきている場合は、ジブラルタルの防衛爆撃を使用したり、敵との距離を詰めたいときはレイスの透明化で奇襲をかけることもできます。
いくつもの武器を操るには多少のやり込みが必要ですが、自分のゲーマーとしての経験値は確実に上がっていくことでしょう。
レイスの戦術アビリティは透明化するので、敵との距離を詰めたいときに有効だ。
ミラージュのアルティメットは、デコイの集団をスポーンさせ敵をかく乱できる。

洗練された自動のラジオチャット

本作のラジオチャットは、ボタン一つで自動的に報告できることが特徴です。これまでのオンラインゲームは、プレイヤーが数あるコマンドの中から選択していましたが、本作ではそれらの状況を自動で判別して味方に伝えてくれます。例えば落ちている武器にレティクルを合わせてボタンをぽちっと押すと、「ここに○○の武器がある」と言い、スコープが落ちていたら「スコープを発見。中距離用だ。」と細かく報告してくれます。敵をスポットする機能はありませんが、敵がいる場所にピンを立てたら「敵が近い。スナイパーよ。」などと伝え、味方の立ち回りに余裕が出てきます。
このゲームは、過去に類を見ないほど洗練されたラジオチャットを実装しているため、味方との意思疎通の精度が格段に向上しています。
次に向かうべき場所を提案できる。
レティクルを合わせてボタンを押すと、アイテムの詳細まで報告してくれる。
敵の兵科まで報告してくれる。このときは「敵が近い。スナイパーよ。」と伝えてくれた。

アクション性と戦略性のバランスが緻密に計算されている

本作には壁走りやダブルジャンプ、タイタンは実装されておらず、あくまでフェアなFPSとして提供されています。壁走りなどをなくしたことで、タイタンフォールのようなアクション性はなくなっています。あくまで地面での戦いを基本としており、マップの高低差と障害物の配置によって、チームの戦略性を新たに取り入れています。スライディングやジャンプによるアクション性は適度に保ちつつ、岩や木々などの障害物を配置することでプレイヤーの過剰な行動を抑制しています。これらは非常に緻密に計算されているのだと感じました。
斜面はスライディングで素早く下ることができる。
高低差と障害物も緻密に配置されている。

回復&リスポーンができる

Apex Legendsは、ダウンした見方を回復させるだけでなく、完全にやられてしまった見方もリスポーンさせることができます。味方の棺桶からカードを回収し、マップの各地に配置されたリスポーン施設に持っていくことで復活が可能となります。味方を乗せた輸送機がゆっくりと近づいてきます。この輸送機は敵にも見えるため、この間に位置を特定され奇襲を受けるリスクがあります。復活した見方は無防備の状態で降下してくるため、その後のケアも必要となります。
輸送機がゆっくりとリスポーン地点まで降下する。
リスポーン後は無防備の状態で野に放たれる。復活直後に敵にやられることも...

まとめ

Apex Legendsは、タイタンフォール作品を手掛けたRespawn Entertainment社が開発しており、あらゆる面での作り込みにぬかりがありません。グラフィックはタイタンフォール2を少し明るくポップな色調にした品質として提供されています。壁走りやダブルジャンプは実装されていませんが、高低差や坂の多いマップとなっているため、スライディングや特殊能力によるアクション性と慎重な戦略のバランスを保っています。ラジオチャットはアイテムの種類や敵の兵科までを、全自動で仲間に伝えることができます。
最大6つの武器を駆使することは容易ではないですが、激しい戦闘において様々な対応を可能としています。これまでのバトロワゲームの課題を解決しているApex Legendsは、次の流行りとなるには十分なポテンシャルを持っていると思います。今後のキャラやアイテムの追加や、新モードの実装によって大きく発展していくことを期待しています。

執筆者Writer

AnTytle

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