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東京電脳特区 v0.1 インディーズゲームのイベントレポート

ゲーム展示イベント「東京電脳特区」が2019年2月23日に渋谷区で開催されました。ファンと開発者をつなぐイベントとして企画され、インディーズサークル10組が出展しました。このイベントレポートを皆様にお届けします。

会場は想像以上にオシャレだった

渋谷駅から歩いて15分ほどの、少し外れた場所にある「青山蜂」というイベントスペースが今回の会場です。向かい側には青山学院があり、周辺はグラフィティアートが施された”路地裏”感が漂います。
会場前には駐輪場があり、電柱にはグラフィティが施されている。右側は青山学院の敷地となっている。
まずはイタリアンレッドの扉の前で受付を済ませます。
そしてすぐ左手の急な階段を15段ほど上っていくと、2階の会場が見えてきます。
2~4階が「東京電脳特区」の会場となります。
急な階段とオレンジ色の照明、至る所に描かれたグラフィティ。とても"THE ゲーム好き"が集まる場所とは思えない笑

各階の雰囲気いろいろ

会場の外の広場は閑散とした雰囲気でしたが、2階に上がると空気が一変します。
フロアにぎっしりと人が詰め合っており、よく見るとゲーム試遊の列をなしています(20人ほどでしょうか)。
クラブやパーティイベントではないので、雰囲気はすごく穏やかで、開発者と試遊者のコミュニケーションで静かににぎわっています。
2階は混み合っていたが、非常に穏やかな空気だった。
右手にカウンターがあり、こちらでドリンクの注文ができます。
参加者はカクテルやソフトドリンクをよく頼んでいるようでしたが、この場で焼酎をしたためる勇者は見かけませんでしたね笑。
2階のカウンターでドリンクの注文ができる。ソフトドリンクからウイスキーまで様々。
3階へ上がると、さらに雰囲気が変わります。
薄暗いフロアとなっており、ちょうどゲームショーのような雰囲気でしょうか。
ここではリズムゲーム「PHRASEFIGHT」のミニ大会が行われています。
20人ほどが観戦しており、勝敗が決まると盛り上がったり、出場選手はビートを刻みながら挑んでいたりと、非常に楽しい雰囲気を作り出しています。
3階は暗い雰囲気のフロアで、まるでゲームショーのような雰囲気を漂わせる。
リズムゲーム「PHRASEFIGHT」のミニ大会が開催。出場選手も観戦者も一緒に盛り上がっていた。
いよいよ4階まで上がっていきます。
ここは2階と同じくカウンターがあるバーですが、よりゴージャスな雰囲気です。
こちらのカウンターは営業しておらず、ドリンクの持ち込みもないので、一番静かでリラックスした空間となっています。
ソファやカウンター席に座って、まったりとくつろぐ人もいるようですね。

4階はドット絵のゲームブースが4か所ほど設けられています。
4階はリラックスできる空間が漂う。ソファやカウンターでくつろぐ一般参加の方も見受けられた。

ゲーム開発者とのお話いろいろ

ではいくつかのゲームブースを見ていきましょう。
開発者とお話した内容や写真も合わせてご紹介していきます。

Link: The Unleashed Nexus

空中を滑空したり、敵を踏み台にして遠くに飛んでゴールを目指すパルクールアクションです。
すでにSTEAMでリリースされていますが、今回展示されているのは、一から作り直した全く別のバージョンです。
私は以前よりSTEAM版をプレイしていたのですが、飛び越えられるか分からないドキドキ感と、達成した時の爽快感が病みつきになります。
開発者の@sleepyslowsheepさんに、「Link: RH」の開発に関するお話を聞くことができたので紹介します。まだ表にできない内容は省いているので、ご了承ください。
-私- なぜ「Link: RH」を作り直そうと思ったのですか?
-@sleepyslowsheep - カットシーンの導入やアクション性の見直しを図りたかったからです。すでにリリースしているバージョンは、多くの評価をいただいていますが、良くも悪くもシンプルなゲームになってしまっていたんです。もっと世界観を引き出せるような要素を盛り込んでいきたいです。

-私- STEAMのレビューは"非常に好評"で埋め尽くされていましたよね。
- @sleepyslowsheep - そうですね。自分もレビュー評価を見たときはとても嬉しかったです。このことも今回の作り直しを決める要因となりました。

-私- 「Link: RH」は何人で開発されているのですか?
- @sleepyslowsheep - 現在のところ企画からグラフィック、プログラムや音楽に至るまで、ほぼすべてを1人で開発しています。

-私- こんなハイクオリティなゲームをお一人で!?音楽、作曲経験などもおありなんですか?
- @sleepyslowsheep - いえ、特に経験はありませんでした。でもこのゲームを作るためならと思って、いちから作曲を学んで作っているところです。

-私- 凄まじい情熱ですね。私も見習いたいです。ところで気になったのですが、その赤い髪は、どうされたんですか?
- @sleepyslowsheep - ああ。これはちょっとした気の迷いですよ笑笑
たった一人で「Link: RH」を開発する@sleepyslowsheepさん。ひと際目立つ赤い髪は気の迷いだそう笑

地獄調査官 樹神妖子(コダマ ヨーコ)

ダンジョン探索型のツインスティックシューターで、プレイヤーと敵の「塗り」潰し合うゲームです。プレイヤーと敵の攻撃は、ペンキとなって地面にべチャッと塗られていきます。プレイヤーのHPが0になるか、敵のペンキの範囲が100%になったらゲームオーバーになるというルールでダンジョンを進んでいきます。
「地獄調査官 樹神妖子」の共同開発者の@_tomitayさんにお話を聞くことができたのでご紹介します。
-私- 「地獄調査官 樹神妖子」はいつ頃発案したのですか?
-@_tomitay- 2018年の8月くらいですね。それからアイデアを固めて少しずつ相方(@nomachida)と開発を進めています。

-私- お二人で制作されているのですね!
-@_tomitay- はい。最初はネット上の友達だったんですが、意気投合して一緒に作ることになったんです。

-私- ネットの友達からそこまでの仲になれたのはすごいですね。ところでキャラが可愛いと思ったのですが、どなたが描いたのですか?
-@_tomitay- 相方が1から絵の勉強をして描いてくれています。そしてグラフィック周りは主に相方がやってくれています。

-私- こんな可愛らしい絵を1から突然かけるものなのですか!相方さんは凄い能力をお持ちですね!
-@_tomitay- 彼のことなので笑
ご丁寧にゲームの概要から操作方法、貴重なお話までして頂いた。

Monaka’s Sugar High Nightmare

サークル「nokturnal studioz」が開発する2Dアクションゲームです。ゾンビやお化けを背後からタッチすることで、どんどん味方を増やしてポイントを稼いでいくルールです。プレイヤーやゾンビなどのキャラが可愛いだけでなく、ピンクを基調としたゲームの世界観も可愛らしさを表しています。
こちらのブースでは、開発者の後輩の方がお相手してくれました。
後輩さんは、まるでローラのようなとてもフランクな方で、ほぼタメ語でおしゃべりをして頂きました笑。
ゲームの世は明るいようです。
-私- おわ~、死んだー(独り言)
-後輩さん- 死んだー!!
-私- ( ˙-˙ )
私がカメラを構えると必ずピースを差し込んでくる後輩さん。「じゃあもっと映りません?笑」と聞くと「え~」と困惑されていた笑 ピースの角度が30度くらいに見える。

Faye/Sleepwalker

「自分」のルーツを探すために、壮大な冒険をしていくオープンワールドアクションゲームです。
「Faye/Sleepwalker」は、非常にアクション性の高いゲームで、敵のあらゆる攻撃をかわしていく爽快感が特徴です。
私は事前に体験版をプレイしていたのですが、展示ブースでは更なるアップデートがかかっていました。
ゲームの開発者である@_phantomislandさんにお話を伺うことができました。
-私- 「Faye/Sleepwalker」は何人で開発されていますか?
-@_phantomisland- 現在は6人で開発を進めており、自分がリーダーとして動いています。そして自分はグラフィックの大部分も担当しているので、やることが多いんです笑。

-私- これは大変なプロジェクトですね!ところで、いつ頃のリリースを目標にしているのですか?
-@_phantomisland- 半年後(2019年8月)には必ず出したいと思っています!オープンワールドとしてリリースしたいので、やることが山積みです笑。

-私- オープンワールドはサブミッションなどのサイドストーリーが無数に作れるイメージがあります。
-@_phantomisland- そうですね。どこまで作り込むべきかメンバーと相談しつつ進めています。今まさに全力で作っているところです!

一般参加の方のお話も聞いてきた

ゲームの開発者だけでなく、一般参加の方々にもお話を伺ってきたのでご紹介します。
ここで気づいたことは、一般参加者の中にはゲームを作っている人も多いということです。
そして彼らは刺激を受けたり、参考になるものを見つけに来ています。

3階で「PHRASEFIGHT」を一緒に対戦してくれた方

-私- 今日はどういう目的で来られたんですか?
-参加者さん- ”盗み”に来ました。

-私- 盗みにですか?笑
-参加者さん- はい笑。自分もゲームを作っているので、参考になる技術などを探しに来ました。

-私- なるほど!(そういう目的の方もいるのか)

@toluneさん

-私- 東京電脳特区はどのように知ったのですか?
-@tolune- ツイッターで知りました。私もゲームを作っているので、何か参考になるものを探しに来ました。

-私- ゲーム開発者の方なんですね!とても刺激になると思うのですが、逆に嫉妬心など生まれたりすることってありますか?
-@tolune- ええ、ありますよ!笑 自分より優れたアイデアのゲームを見たときは悔しいですね。でもやっぱりいい意味で刺激を受けることの方が多いです。

帰り際の立ち話にて

-私- お疲れ様でした。今日はどんな目的で来られたんですか?
-参加者- インディーズゲームが好きで試遊しに来ました。13時くらいに来たんですが、試遊が面白すぎていつのまに退場時間(17時30分)になっていましたよ笑

-私- 買うと決めたゲームはいくつありました?
-参加者- いやーもう、全部買います!

東京電脳特区の楽しみ方

自分から声をかけていくことを意識すれば、東京電脳特区の楽しみは倍増します。
ゲーム開発者は、試遊しているその人がファンなのか初見なのか分からないので、ゲーム説明以上のことは慎まれています。
自分がファンなのか初見なのかを伝えるだけでも、開発者との話はコアな方向へと掘り下がっていくでしょう。

今回は1人で参加されている方が大半を占めており、各々が狭いフロアを行き来します。
すれ違う回数が多いので、自然と初対面での交流も行われます。
ゲームファン同士が結び付く絶好の空間ですね。
ひとりで参加している女性も予想より多く、今回のような狭い空間では、いい出会いが生まれるかもしれないですね!笑

東京電脳特区は今回が初めての開催ということでしたが、参加者も多く、ファンと開発者の交流なども盛んに行われていました。
第2回の開催はさらに大きなイベントになることを期待したいと思います。

執筆者Writer

AnTytle

2014年頃にAnTytleを設立。当初はプログラミング記事を書いていたが、2016年にYouTubeチャンネルのゲーム動画がヒットし、以来ゲーム分野にピボットした。