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ファークライ ニュードーン レビュー

Ubisoftは2019年2月15日に「ファークライ ニュードーン(FARCRY New Dawn)」を発売しました。

ストーリー

ファークライ ニュードーンは、ファークライ5の続編となります。核戦争の17年後の世界を描いており、プレイヤーたちは略奪・暴力集団から身を守り、いずれは争いに勝利して文化の再構築を目指します。プレイヤーは「プロスペリティ」という善良な市民たちが集まるコミュニティに属し、ジョセフ・シードを教祖とする「ニュー・エデン教」と深く関わり合っていきます。これはミッキーとルー率いる略奪・暴力集団「ハイウェイマン」を倒すために協力するのです。

プロスペリティの集落を再構築するには、各地に散らばった専門家を呼び寄せ、技術や文化形成の知識を集めます。そして彼らを呼び寄せたら、次は資材を集めてモノや食べ物を作り始めます。特にエタノールなどの貴重な資材は、すでにハイウェイマンの手にあるため、彼らを倒して回収する必要があります。
略奪・暴力集団「ハイウェイマン」のリーダー格のミッキーとルー。双子の姉妹。
ミッキーとルーに襲われた後、カルミナ・ライに助けられるところから物語が始まる。
今作のストーリーも、「宗教」という日本人にとっては特殊な思想がふんだんに盛り込まれています。「祝福、救い、盲信」といった宗教的な描写を理解することは、無宗教が多い日本人にとっては酷なことかもしれません。実際に教会で祈りを捧げたり、出家の経験がある人であれば、ストーリーの骨まで味わうことができるかもしれません。
ニュー・エデン教祖のジョセフ・シード。略奪・暴力集団「ハイウェイマン」を倒すために。主人公が属するプロスペリティと協力する。

グラフィック

ファークライ ニュードーンは、非常に明るくファンタジックなグラフィックが特徴的です。クリヤーブルーの湖や鮮やかな花々、濃いピンクや紫で描かれたグラフィティアートなど、核で崩壊した世界とは思えないほどの自然治癒力が見て取れます。現実世界であれば、イエローストーンの熱水泉やフランス各地に広がるヒナゲシ畑を想わせます。
そして細かい部分の作り込みも非常に優れています。特にもっとも表現が難しいとされる人の表情が、さらに自然になっています。私が気づいた点として、眼球がチラチラっと素早く動いているところに焦点合わせのリアルさを感じました。モブキャラの無表情も改善されており、すれ違う人の顔を毎度近づいて見てしまうという変態行動をとっていました笑。

戦闘アクション

ファークライ作品は銃撃戦とステルスの2パターンの戦い方がありますが、今作もアクション性の高い戦闘が楽しめます。ライフルやハンドガン、スナイパーはもちろん、火炎放射器やロケットランチャーなどの特殊武器も実装されています。今作の売りの1つであるブレードランチャーは、敵の体を貫通して、その跳ね返りで別の敵もまとめて倒してくれる強力な武器です。
ステルス戦闘におけるテイクダウンも様々な"フェイタリティ"があります。首を絞めて眼球にナイフを突き刺したり、脇腹にズブッっと刺したりと、CEROレーティングZならではのゴア表現が繰り出されます。
相手は人間だけでなく、マップ中に生息する動物たちを狩猟することもできます。羊やウサギなどの草食動物のほかに、オオカミやイノシシなどの肉食動物も存在します。中でもグリズリーは唸り声を上げながら猛スピードで襲い掛かってくるので、森林地帯を探索する時は注意が必要です。

サイドミッション類のやりがい

メインストーリーの他に、サイドミッションや探索ミッション、チャレンジミッションがあります。ファークライ ニュードーンでは、サブミッションをクリアすると専門家が仲間になってくれたり、拠点「プロスペリティ」の構築に必要な資材を獲得することができます。だんだんと拠点が強化されたり仲間が増えたりしていく様子が非常に楽しく、マップのアイコンを片っ端からクリアしてやりたいという気にさせてくれるでしょう。サイドミッションはゲームにおいて軽視されがちですが、今作にはきちんとしたやりがいを感じました。

まとめ

ファークライ ニュードーンは、前作のファークライ5の17年後の世界を描いたストーリーです。核戦争で崩壊したあらゆるものの再構築を目指し、資材集めや盗賊のハイウェイマンとの争いにしのぎを削ります。

グラフィックは世界崩壊の絶望とは裏腹に、とても明るくポップに表現されています。クリヤーブルーに染まる湖や濃いピンク色に輝く花々はとても新鮮です。

操作性は過去作と特段の変化はなく、アクション性の高い操作をストレスなくこなすことができます。

執筆者Writer

AnTytle

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